新生活を始めようと、引越しを検討している方もいるのではないでしょうか?賃貸を探す際、ほとんどの物件には敷金・礼金が設定されています。
しかし、なかには敷金・礼金が設定されていない物件あり「怪しいな?」と思う人もいるでしょう。そこで今回は、敷金・礼金が設定されていない理由を見ていきます。敷金と礼金の違いについても説明してあるので、初めて賃貸物件を借りる方は参考にしてください!
簡単に敷金と礼金の違いを見てみよう
敷金と礼金の意味は異なります。
初めに、敷金と礼金の違いについて簡単に見ていきましょう。
敷金は保証金に近い存在
敷金は、主に家賃を滞納したときや建物の原状回復時に使われる保証金のようなものです。例えば、引っ越すときに原状回復費用(クリーニング代込み)として10万円かかるとしましょう。
入居前に敷金を支払っておけば、そこから差し引かれるので負担は軽く済みます。しかし敷金を払っていなければ、丸々10万円支払わなければなりません。しかも、敷金は全て使われなければ、退去時に返金されるため100%損になることもないでしょう。
礼金はお礼の気持ち
一方、礼金は大家や不動産会社に支払う謝礼です。つまり、礼金を支払ったからといって、借主が得することはありません。敷金と違い、全く返ってこないお金なので100%費用となります。
敷金・礼金0のカラクリとは?
ここからは実際に、敷金と礼金をなしにする理由として考えられる内容を見てみましょう。
1.いち早く空き家を埋めたい
現在では、賃貸物件も多いため競争が激しい状態です。また、平均年収も決して高くないため、少しでも初期費用を抑えたいと考える人も増えてきました。
よって、初期費用のお得感を出して客寄せに使うケースも多いのです。
2.退去時にたくさん請求すれば良い
初期費用で支払うのが厳しいのだったら、退去時に請求すれば良いという考えを持っている貸主の場合も、敷金・礼金0の物件を設定する確率が高いでしょう。
さきほどもお伝えしましたが、引っ越し時には原状回復費用やクリーニング代を請求されることがほとんどです。貸主によっては、法外な金額を請求するケースもあるので注意しましょう。
3.家賃を高めに設定している
敷金・礼金0にする代わりに、家賃を高めに設定する場合もあります。例えば、当初は家賃5万円で入居時に敷金と礼金を5万円ずつ支払ってもらおうと思っていた大家が、敷金・礼金を0にして6万円に設定するという例もあるのです。
こうすると、毎月1万円多く借主に支払ってもらえるため、10カ月経てば敷金と礼金の合計10万円分を回収できます。つまり、必ずしも「初期費用が安い=家賃が安い」という訳ではないのです。
4.敷金・礼金の金額を別の内容に回している
敷金・礼金なしだと、初期費用が安いと思いますよね?しかし、初期費用は敷金・礼金だけではなく、仲介手数料や鍵交換代などもあります。
敷金・礼金を0にする代わりに、これらの費用が高く設定されているケースも。初期費用が安いと思っても、実際はそこまで安くない場合もあるので注意しましょう。
敷金アリ礼金0のパターンが理想
敷金・礼金なしの場合でも、デメリットがあることをお分かりいただけたのではないでしょうか?個人的には、敷金は支払って礼金0の物件を探すのが一番効率的だと思います。
ただでさえ引っ越し費用でお金がかかるのに、退去後、原状回復費用などを請求されると、さらにお金がなくなりますからね。
自分では、慎重に部屋を使っていたと思っていても、室内に少し傷があるだけで、原状回復費用を請求される場合もあるので、敷金だけは入居時に支払うことをおすすめします。
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